Webライターの文字単価の上げ方【生活を守る単価交渉術】

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Webライターになってはみたものの、ぜんぜん単価が上がらなくて書けども書けども生活が楽にならない……。そんなあなたは、ひょっとすると単価の上げ方を間違っているのかもしれません。

今回は、Webライターとして0.1円→5円まで単価を上げた私が、Webライターの単価の上げ方を解説します。

単価交渉するうえで最低限押さえたいポイントなども解説しますので、Webライターとして生活を安定させたい、あるいはこれから本気でWebライターをやっていきたいという方は、ぜひ参考にしてください。

単価0.1円→5円になるまで3年くらいかかりました

まずはじめに、私の経歴について簡単にご説明します。

私は3年半ほど前にWebライター1本で生きていくことを決めたのですが、実績も経験も何もない状態だったため、クラウドソーシングで0.1円の案件を受けるのがやっとといった状況。

半年ほど貯金を切り崩しながらライターを続け、なんとか単価1円までなったころに、編集者としてお仕事をいただいてからはしばらく編集業メインでやっていました。

そのまま2年ほど編集者としてSEO関連の記事制作を続けて、現在は編集としてもライターとしてもお仕事をいただくようになりました。

編集の場合は時給のことも多いので単価計算は難しいのですが、ライティングの場合は単価にすると5円前後の計算になると思います。

実際には案件にもよるので、単価1円でお受けすることももちろんあります。

Webライターが単価を上げる重要性

なぜWebライターが文字単価を上げる必要があるのでしょうか。

文字単価と記事単価の関係

そもそも文字単価とは何かというと、原稿料を文字数に応じて支払う料金設定のことです。

たとえば、「今回は1文字5円×3,000字目安でお願いします」みたいな形で発注します。

もちろん案件によっては、文字単価だけ決めて字数の制限はない場合もあるでしょう。

反対に、字数と合計額を決めて発注する場合もあります。「5,000字の記事を2万円でお願いします」みたいな具合に。

これを文字単価に対して、記事単価と言います。

冒頭で私は「単価5円前後」と言いましたが、厳密にいうとこれは文字単価ではなく、記事単価の仕事を文字単価換算するとこれくらい、という金額のことです。

この2つは今回はほぼ区別せず、「単価を上げる方法=文字単価か記事単価を上げる方法」として説明していきます。

現在私がいただくお仕事は、記事単価がほとんどです。

なぜ「単価を上げる」のか

前述の通り、単価を上げる=文字単価でも記事単価でも構わないのですが、いずれにせよライターは単価を上げていかなければいけません。

なぜかというと、ライターが生産できる文字量には限りがあるからです。

そしてライターの生産できる文字量は、初めのうちは慣れによって増える要素もあるものの、基本的には年々衰えるものと考えたほうが安全。

書ける量が年々減っていくなら、単価が上がらないと収入が減っていくことになってしまうので、ライターは単価を上げる意識を持って仕事をしないと、年々消耗するばかりになってしまうのです。

時給はおすすめしない

ちなみに、文字単価・記事単価とは別に、時給単価で依頼されるお仕事も中にはあります。

会社員の経験がある方や、アルバイト・パートの経験がある方にとっては、時給単価のほうがなじみがあるかもしれませんね。

しかし、あえて今回の「単価を上げる方法」の中には、時給単価を上げる方法は含めていません。

時給のお仕事は、初めのうちは文字単価や記事単価に比べて安定感があるように感じられるので、ついつい飛びつきがちです。

しかし時給単価を上げる交渉は非常に難しく、収入的な面で成長がほぼありません。安定感があるということは、停滞するということでもあるのです。

時給単価の仕事をやるとしてもキャパの30~50%程度に抑えて、その他で文字単価・記事単価の仕事を受けた方がいいでしょう。

あまりに生活が安定しないうちは、時給仕事メインの組み立ても悪くないと思います。

Webライターの文字単価の上げ方

それではここからは具体的な文字単価の上げ方について解説していきます。

ぜんぶで7つ紹介しますが、特にどういった順番でチャレンジしても問題ないので、ぜひできそうなものから取り組んでみてください。

  1. 高い案件に応募する
  2. 実績を積む
  3. 情報を発信してブランド価値を高める
  4. メディアや雑誌に応募する
  5. 専門知識やスキルを身につける
  6. フィードバックがもらえる仕事を選ぶ
  7. 単価交渉する

高い案件に応募する

現在クラウドソーシングなどで案件を受注しているという方も多いと思いますが、「まだこんな単価の高い仕事は私には早い……」と尻込みしている案件がもしある場合は、ぜひ応募してみてください。

その時点では落ちるかもしれませんが、落ちたからといってなにかマイナスになる要素はありません。

そして、応募しないと受かる可能性はゼロです。

応募して落ちたのならまだしも、「まだ早い」と尻込みしている段階で自分の単価を下げているのは、他ではない自分です。

自分の単価はこの程度だ、と決めつけていると、いつまでたってもチャレンジができず、単価も上がりません。

受からなくてもマイナスはない。受かったら経験が積める。続かなかったとしても実績になる。

応募しない理由はひとつもありませんよ。

実績を積む

実績になる仕事の場合は、単価のことを気にする必要はあまりありません。

むしろ、内容によってはタダでも引き受けたほうがよい場合は往々にしてあります。

実績を積むことは、結果的にその他の仕事の単価を上げることに繋がります。

実績とは何かというと、次のようなもののことですね。

  • 記名記事(ライターネームが表示される記事)である
  • 取り組んだことのないカテゴリ・ジャンルの記事である
  • 掲載媒体が魅力的である
  • 取材対象が魅力的である

他にもあると思いますが、とにかく「私はこれやりました!」とポートフォリオとして機能するものをイメージするといいと思います。

すべての案件で単価を上げることを目指すのではなく、「単価を上げる仕事=実績を積む仕事」と「生活費を稼ぐ仕事」を分けて考えるとよいでしょう。

情報を発信してブランド価値を高める

ブログ・SNSなどで情報を発信して、自分自身のブランド価値を高めましょう。

私もnoteを更新していたのがきっかけで、コラムを寄稿させていただいたり、その他のメディアでお仕事をいただいたりしました。

なお、発信するときのポイントは、「ライターとしての自分」と「各媒体での自分」がきちんと同一人物でなければ、ライターとしての単価アップには繋がらないという点です。

たとえばTwitterでフォロワー1万人いるインフルエンサーに依頼する場合、クライアントは「フォロワー1万人にリーチする集客力」に期待をしています。

そのため、情報を発信するアカウントとは別名義でライター活動を行っている場合などは、その住み分けをどうするのか、きちんと考えておいたほうがよいでしょう。

ちなみに実名顔出しである必要は特にありません。

メディアや雑誌に応募する

これ、Webライター界隈ではやっている人が意外と少ない印象です。

普段から読んでいるメディアや雑誌があれば、ぜひ応募してみてください。

ライター募集の告知などが掲載されていなかったとしても、ぜひ連絡してみてください。

知人のライターさんの中には、応募がきっかけで主な収益源となるメディアデビューを果たした方もいます。

ただし、基本的にはダメ元の姿勢が大事で、応募資料は本気で書くべきですが、返事が来なかったからといっていちいち凹まないこと。

むしろライターにとってポートフォリオの更新は必須業務のひとつですから、「更新のついでに応募する」くらいの感覚でいるといいと思います。

専門知識やスキルを身につける

やはり専門知識やスキルを持ったライターは重宝されます。

ただ、「すごい知識」や「難しいスキル」を身につければいいわけではなく、基本的に単価を上げるのは希少性です。

たとえば、英語は一朝一夕では身につかない難しいスキルのひとつですが、話せる人がたくさんいるので「英語が話せる=高単価」には必ずしも結び付きません。

クラウドソーシングを見渡せば、単価の安い翻訳の仕事ってごろごろ見つかります。

そこで希少性を発揮するためには、もうひとつ得意分野を付加する必要があるわけですね。

ちなみに私が現在受けている仕事の多くは、SEOで検索上位を目指すことを目的とした記事です。

SEOメディアで編集を続けて得た、知識とスキルと実績が単価に繋がっているのだと思います。

フィードバックがもらえる仕事を選ぶ

これは、案件などを選ぶ段階で判断するのはなかなか難しいのですが、仕事を継続するかどうかの目安として、「フィードバックされるかどうか」をチェックしてみてください。

単価を上げたいWebライターにとって、いい仕事かそうでない仕事かを分けるのは、ひとえに「フィードバックがきちんともらえるかどうか」です。

フィードバックのある仕事は成長に繋がるので、つまりやればやるほど単価が上がっていく余地があります。

一方、フィードバックのない仕事は積み上げるものがないので、それだけを続けているとすぐに消耗してしまうんです。

フィードバックの内容によっても参考にしやすい、しにくいなど細かい見分け方はいろいろありますが、まずはフィードバックの有無で判断することを意識するといいでしょう。

「今回の仕事はめんどうなツッコミがなくて楽だな~」は、ちょっと危険ですよ。

単価交渉する

いざ継続できる案件に出会えたものの、なかなか単価が上がらない。このままではちょっと続けられないかも。でも案件を継続しながら他の仕事を探すのもなかなか大変だし……。

そんなときは、きちんと単価交渉しましょう。

単価交渉の仕方には大きく分けて2種類あって、ひとつは「ふっかける交渉」、もうひとつは「続けるための交渉」です。

それぞれ解説していきます。

「ふっかける交渉」は絶対NG

ふっかける交渉は、単価1円の仕事しか受けたことがないのに「普段は単価10円くらいで受けてますね~」みたいな伝え方をする交渉のことです。

これは細かく説明するまでもないですが、基本的にやらないことをおすすめします。

基本的にというか、絶対やらないほうがいいです。

私は編集者としてライターさんと組むことも多いのでたまに見るのですが、ふっかけた単価交渉で少し文字単価の高い仕事を受けられたとしても、化けの皮は一瞬で剥がれます。

その1回の仕事のために嘘をついて、次回からそのクライアントが関わる仕事ができなくなることを考えるとコスパ悪すぎるので、絶対やめておきましょう

「続けるための交渉」は必ずしよう

もうひとつの単価交渉は、「最低でもこの金額はもらえないと生活していくことができない」という金額をきちんと伝えるものです。

たとえば、1日の生産量が5,000文字のライターさんがいたとします。

この人が文字単価1円の仕事を受けると、単純計算で日給5,000円稼ぐことになりますね。

独り身で生活を切り詰めればなんとかなるかもしれませんが、もし家族がいればその金額で生活することは難しいでしょう。

その場合は、「私がこの文字数の案件を定期的に受けるためには、最低でもこの程度の収入が必要です」とクライアントに伝えなければいけません。

それを伝えておかなければ、いつか案件を受け続けられなくなってしまうからです。

そんな交渉をする度胸がない、と委縮してしまう人も多いと思いますが、これはいわばライターとしての責任の問題です。

続けられない価格で案件を受けてはいけません。

きちんと、続けるために最低限必要な価格を計算して、クライアントに伝えることを諦めないでください。

ただし、ここまでにも説明した通り、実績や知識、スキルなどなどその案件によって得られる価値が単価以外にある場合はその限りではありませんよ。

単価交渉するまえに押さえたいポイント

というわけで、単価交渉において気を付けたいポイントを改めてまとめます。

単価交渉をする前に、次の3つは当たり前に守りましょう。話はそれからです。

  1. 納期を守る
  2. トンマナ・ルールを守る
  3. クライアントが掲げる目的に奉仕する

納期を守ることが大切なのは言うまでもありませんが、できない人がとても多いからこそ、納期を必ず守るだけで印象はとてもよくなります。

反対に、守れそうにない納期に対しては、受ける前の段階できちんと交渉しましょう。

トンマナやルールを守るというのも同じです。事前の説明や資料を読んで対応できる範囲は当たり前に対応すること。

3つ目は少し難しいかもしれませんが、つまり「お客さんを集めたいのか?」「売上を上げたいのか?」「検索上位に表示させたいのか?」というクライアントの目的を理解して、そのために奉仕する記事を書くということです。

これらが全部できたうえで、価格交渉をしていきましょう。

そして伝えた価格を受け入れてもらえない場合には、早い段階で別のクライアントを探すことも必要です。

単価を上げたいWebライターに伝えたいこと

最後に、これから単価を上げたいWebライターさんに向けて、かつて底辺で踏ん張ってたライターとして、また現在編集者としてライターさんを見る立場の者としてお伝えしたいことをまとめます。

焦るな

案件やメディア、編集者の経験値などにもよりますが、ライターさんの経験値やスキルは、1本仕事をご一緒すればなんとなく見えてきます

そのため、ふっかけた交渉で本来スキルの見合っていない案件を受けたりしても、まず一発で見限られておしまいです。

単価の上げ方として「高単価の案件に応募する」という方法を紹介したのは、チャレンジすることに意味があるからであって、それがショートカットになるという意味ではありません。

焦らず、淡々と続ければ、徐々に単価は上がっていきます。大丈夫です。

地道な努力を続けろ

前項と似たような話になりますが、単価の上がらないライターさんのほとんどは、単純に書く量が足りてません。

毎日どれくらい文字を書いてますか?

仕事として書いている量、情報発信に書いている量、その他に趣味で書いている量などなど、すべて合わせて1万字に満たないとすれば、それはずいぶん少ない方かもしれません。

まずは書いて書いて書いて、書き続けましょう。

それが仕事であっても、趣味であっても、日記であってもいいですが、頭を使って文字を書きましょう。

頭を使って文字を書いた分だけ、ライターのライティングスキルは向上します

最低限の本を読め

ライティングの本をまだ読んだことがない方は、騙されたと思って1冊読んでみてください。

個人的なおすすめはこれです。

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ライターとして必要なライティングスキルがめちゃくちゃ分かりやすく、端的に、最低限と言える形できれいにまとめられています。

この本を2~3回読むだけでもがぜんライティング力が向上するはずです。

体感として、この内容をきちんと実践できれば、単価1~2円はあっさり行くでしょう。

そこへ自分の得意分野などをかみ合わせることができれば、5円程度までの単価なら必ず受注できるはずです。

反対に、文字単価1円の仕事もなかなか継続できないという方は、まずは基礎的なライティングスキルを身につけるところからです。

焦らず、じっくり取り組んでください。

まとめ

Webライターとして、文字単価を上げる方法を解説しました。

私自身は、きちんとしたフィードバックをもらえるメディアで長く執筆と編集をして、実績と知識とスキルを磨かせてもらったことで、他のメディアへ行っても安定した単価で仕事をいただけるようになりました。

もし、ちょっとめんどうくさいくらい丁寧にフィードバックをもらえる仕事に出会えることができたら、絶対にその仕事は続けてください。

どこかでご一緒できることを楽しみにしています。

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