【人間不信を克服する心構え】親友に裏切られた体験を元に解説します

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会社の同僚やクラスメイトなど、身近な人を信じることができないと人間関係の構築に苦労しますよね。わたしも以前親友に裏切られてお金を持ち逃げされたことがあり、ずいぶんふさぎ込んだ時期がありました。

そこで今回は、人間不信でお悩みの方に向けて、人間不信を克服する方法について体験談をもとに解説します。次の内容に当てはまる方には、きっと役立てるかと思います。

この記事の想定読者
  • 他人を信用することができない
  • 誉め言葉や好意を素直に受け入れられない
  • 人の悪い点や間違いを探してしまう
  • 他人を試すような言動をとってしまう
  • 否定されたり、より良い案を出されるのが怖くて発言を控えることがある

人間関係を改善したいのにうまく行かない、とお悩みの方はぜひ参考にしてください。また記事後半では、身近な人が人間不信な場合の接し方についても解説しますので、ぜひ親しい人の人間不信を何とか治したいとお考えの方はそちらもご覧ください。

人間不信とは

人間不信とは、文字通り人間を信じられなくなることです。

人間関係を育むうえで人間不信的な傾向を感じる人は多いですが、人によっては会社や学校などで一般的な社会生活を営むことが難しい重度な人間不信を抱えることもあります。

なお、混同されがちな言葉との違いについては以下の通りです。

「人間不信」と混同されがちな言葉との違い
  • 人間不信:原因やきっかけがあって他人を信じられない
  • 人見知り:初対面の人(知らない人)とコミュニケーションを取るのが苦手
  • コミュ障:他人とコミュニケーションを取るのが苦手(コミュニケーションが嫌いとは限らない)
  • 対人恐怖症:初対面の人に限らず、人そのものに対する恐怖心が強い(頭痛・腹痛・多汗・めまいなどの二次的症状を伴う場合も)

重度な場合は治療対象となる可能性もあるので、もし二次的な症状なども見られるようでしたら専門機関を受診してみることをおすすめします。

人間不信の原因・きっかけ

人間不信に陥る原因の多くは、環境です。

ただ、環境と一口に言ってもそのきっかけとなる状況はさまざまありますので、いくつか類型をご紹介します。

なお、中には遺伝するという情報もあるようですが、2020年1月14日現在、関連する論文・書籍などは見つけることができませんでした。ご存知の方は情報提供いただけると幸いです)

家庭の「機能不全」

機能不全家族とは、家庭内に何らかの不和を抱えた家族のことで、家庭崩壊・家族崩壊といった表現をする場合もあります。

大げさな言葉に聞こえるかもしれませんが、これは決して珍しい話ではなく、8~9割の家庭が機能不全家族に該当するとする研究もあるほどありふれた問題のひとつです。

機能不全であるかどうかを見分けるひとつの目安として、「不幸にする親 人生を奪われる子供」の著者であるダン・ニューハースは次の8つの兆候を掲げています。あなたの育った環境がこれらに該当している場合は、機能不全家族である可能性が高いです。

機能不全の要因となる「健全でない親の8つの兆候」
  • 条件付きの愛情
  • 非尊重
  • 発言の抑圧
  • 感情の強制
  • 嘲笑
  • 過大なしつけ
  • 内面の否定
  • 社会に対する機能不全、または社会からの孤立

学校や会社での「いじめ・孤立」

入学や入社、あるいは転校した際や転職した際など、新たな人間関係を構築する必要に迫られたときに失敗し、いじめや孤立に繋がった経験があると人間不信に陥りやすくなります。

ここでのポイントは大きく2つあり、

  • 自分が悪いからいじめられた・孤立した、とは考えにくい
  • 実際に本人が悪くないケースが往々にしてある

いじめや孤立の原因が自分にあるとは誰しも考えにくいうえに、実際問題としてそれが原因ではない場合も多いので、解決が難しくなってしまうのです。

親しい人による裏切りなどの「トラウマ」

人間不信の人でも、家族や恋人、友達といった親しい人間関係においてはその兆候が表れないという人もいます。

このタイプの人は、特定の人間関係においてなんらかのトラウマを抱えているケースが多いです。

たとえばわたしの場合は、当時一緒にルームシェアをしていた親友が、貸したお金を返さないまま音信不通になってしまったことがあり、それ以来親しい友達を作ることに抵抗があったりします。

人間不信を克服する心構え

ここからは、人間不信を克服する心構えについて解説します。なお今回解説する克服する方法では、人間不信を克服して「人を信じられるようになる」のが目的です。

しかし、原因を見ると分かる通り、人間不信の根本となっている出来事は基本的に根が深いものが多く、過去に対する認識を改めるのはあまり現実的ではありません。

そのため、克服するうえで必要なのは、「現在と未来をどうしていくか」と考える姿勢です。

「信用」と「期待」を区別する

人を信じられない状態のとき、わたしたちは「信用」と「期待」という言葉を混同してしまいがちだったりします。まずは、この2つの違いを見極めるところから始めましょう。

「信用」は過去や人に対してするもの

信用する、という言葉は、過去から形作られてきた今のその人を信じる、という意味で使います。

借金した履歴のことを信用履歴って言ったりしますが、これも「お金を借りて返した」という過去に対して信用が生まれるからですね。

またたとえば、「今日の服似合ってますね」という言葉を信じられないときも、その人が過去にしてきた発言を振り返ってみると考えやすいですよ。

いつも適当なことばかり言っている人の言葉なら受け取りづらくても仕方がないですが、真摯に言葉を紡いでいる人の言葉なら、どんなに受け入れがたくとも信用してあげてよいのではないでしょうか。

「期待」は未来や行動に対してするもの

信じる、が過去にするものなのに対して、「期待」は未来に対してするものです。

①我が子がテストでいい成績を取ることを期待する
②いい返事がもらえることを期待する
③宝くじが当たることを期待する

こうして見比べてみるとどうでしょう。①や②も、③と同じことです。期を待つと言うだけあっていずれも、「自分ではどうしようもないものに対して、いつかそのときがくることを待つもの」のことなんですね。

つまり、子どもがテストでいい点を取ることを期待するのも、他人が自分の思った通りの返事をしてくれることを期待するのも、宝くじが当たることを心待ちにするのと変わらないということです。

誰かに期待しない

信用と期待の違いを見れば分かる通り、信じることと期待することは全くの別物です。

そして他人に期待してしまうと、それは宝くじが外れるのと同じように裏切られます。だから、誰かに期待することをやめましょう。

期待した結果、どのような思いをしてきたのか思い出してください。あなたが辛い思いをしたのであればあるほど、二度とそんな思いはしたくないはずです。どうか、期待することをやめましょう。

誰の期待にも応えようとしない

誰かに期待することをやめて、そして自分が誰かの期待に応えようとすることもやめましょう。

それは、宝くじを頑張って当てようとする行為に等しいんです。当たるときは当たるし、当たらないときは当たりません。

それでも期待に応えようと努力はするべきだ、という意見もあるかもしれませんが、これは間違っています。わたしたちは、期待に応えるために努力するときよりも、自分のために(内発的動機によって)努力するときのほうが高いパフォーマンスを発揮するという研究があります。

誰かに期待をかけることも、誰かの期待に応えることも、良かれと思ってやっているならなおさら、それは誰のためにもならないことを知りましょう。

それでも誰かと関わりたいから関わるということを忘れない

誰に期待するでもなく、誰の期待に応えるでもなく、それでもわたしたちはコミュニケーションを取らずにはいられないから他人と関わっています。

そもそも人と関わらずに済むのなら、人と関わろうとしていなければ、人間不信に悩むこともないでしょう。だからこの記事を読んでくれているあなたは、きっと大なり小なり人が好きなのではないでしょうか。

期待すると裏切られるけれど、そこに悪気はありません。宝くじが外れて、「裏切られた」って感じる人はあまりいないですよね。そう考えるだけでも、人と関わる勇気が湧いてきませんか。

人間不信の人との接し方

最後に、恋人や友達など身近な人が人間不信で、どう接していいかわからないという方へ向けて、人間不信に陥ったことのある立場からアドバイスしたいと思います。

克服する方法と同じなのですが、一番気を付けてほしいのは「約束」や「期待」です。

約束したり、期待したり、何かご褒美をあげようとしたり、そういうことはしないでください。約束するのではなく、期待するのでもなく、ご褒美で釣るのでもなく、信じてほしいんです。

人間不信に陥っているとき、わたしたちは人を信じることを知らないか、あるいは忘れています。だから、信じるということがどういうことか、思い出させてあげてもらえると嬉しいです。

おわりに:人に頼ることを覚えよう

今回は、人間不信の原因と克服する心構え、そして当事者の目線から見た接し方について、わたし自身の経験を踏まえて解説しました。

人間不信を克服するもっとも手っ取り早く確実な方法は、多くの人と関わることです。そのときに、今回解説した内容が頭の片隅にあると、より克服がスムーズではないかと思います。

ただ、職場や学校などでがむしゃらに人と関わってトラウマを悪化させる恐れもありますので、不安な場合はcotreeのようなオンラインカウンセリングサービスを利用するのも一つの手です。

当ホームページのお問い合わせフォームや、Twitterなどでわたし宛にお声がけいただいても構いませんので、ぜひ積極的に人に頼るようにしてみてください。

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