HSPで仕事ができない・続かないと悩む人のための仕事の探し方

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繊細さや敏感さが原因で、「なかなか仕事ができない」「続けられる仕事が見つからない」とお悩みの方へ。

HSPである妻が、「これなら続けられそう」と思える仕事に出会うまでに実践した、仕事の探し方を解説します。

これから転職しようと思っている方や、現職で交渉をお考えの方は、今回紹介する観点をもとに質問・交渉することで、HSPにとって働きやすい職場環境を手に入れやすくなるはずです。

なお、実際にやってみて向いていたと感じた仕事と向いていないと感じた仕事の詳細に関しては、下記記事で紹介しています。具体的な職業を知りたい方はぜひ下記をご覧ください。

参考HSPの妻が向いていると感じた仕事3選

HSPで仕事ができない・続かないのはなぜ?

HSPが原因で仕事ができないと悩む方は多いようですが、これはなぜなのでしょうか?

HSPはストレスが溜まりやすい&消耗しやすい

HSPが原因で仕事ができない、という話は厳密に言うと、

「どうして自分は周囲の人と同じように仕事ができないのだろうと悩んでいたら、その原因がHSPという気質にあると聞いた」

という順番だと思います。

妻もそうでした。

どうやらこれはある程度真実で、HSPの持つ特徴が関係しています。

参考HSPの持つ特徴とは

HSPは、その敏感さ、繊細さ、そして共感能力の高さゆえに、人間関係などでストレスを溜め込みやすいんです。

そして溜め込んだストレスによって潰れてしまい、他の仕事が手につかなかったり、仕事が続けられなくなってしまったりします。

また同様に、ささいな刺激に過剰に反応してしまうため、人との会話だけでなく環境(音や光)の変化によって体力が削られてしまったりも。

「仕事をする能力がない」というよりも、「仕事を続けられなくなってしまうほどの鋭敏な感覚がある」ことが問題なんですね。

だから、HSPの人が無理なく働ける仕事を探すためには、高い感覚能力を自覚して、その扱い方を意識する必要があります。

HSPは「できなさ」に目が向きやすい

もうひとつ、HSPの人が「仕事ができない」と悩む理由は、「できないこと」「できていないこと」に対して常人よりも気が付きやすいからです。

常人ならそもそも悩まないような部分も目についてしまうので、「もっとできたはず」「なぜできなかったのか」と自分を追い込んでしまいがち

かといって、気が付いてしまったものを見て見ぬフリをするのも難しいですよね。

これも敏感な感覚があるからこその悩ましい部分です。

HSPが「どうしてできないんだろう」と悩むときって、常人からすると「気にしすぎだよ」と感じるようなささいなことだったりするんですよね。

HSPは他人に優しく自分に厳しい傾向がある

HSPの人は、自分よりも他人を優先する傾向があります。

これもどうやら、高い共感能力が影響しているよう。

自分自身の感情や考えを客観視するのは難しいのですが、他人の感情や考えはよりダイレクトに伝わってしまうので、どうしても他人が優先になってしまうんです。

HSPの人は、周りの理解が得られないというよりも、自分で自分を追い込んでしまう傾向があります。

前項の「できなさ」の例で言えば、他人が「できない」場合には、その理由や感情が汲み取れてしまうので許容できるんですね。

一方、自分の感情に対してはある種ドライな見方ができるので、「もっとできたはず」と突き放すことができてしまいます。

許容する見方を自分にもしてあげられるようになると、ずいぶん楽になるでしょう。

HSPの仕事の探し方

ここからは具体的に、HSPの人が安心してできる仕事や、安心して続けられる仕事の探し方を解説していきます。

「できる」「やりたい」よりも「やらなくて済む」を優先する

まずは、HSPの特徴を理解して徹底的に楽になれる方法を探すことが大切です。

できる仕事を探すよりも、やりたい仕事を探すよりも、やりたくないことをやらなくて済む仕事を探しましょう。

よく見かけるのが「高い共感能力を活かして人の役に立つ仕事をしてみては?」という助言ですが、これは本当に無責任です。

HSPのデリケートさは、いい仕事ができれば帳消しになるようなものではありません

HSPという気質の扱い方も知らないままそれを勧めるのは、ストレスで潰れろと言っているようなものです。

強みを活かした仕事を探すのは一旦後にして、まずは徹底的にあなたが楽になれる道を模索してください。

騒々しい・残業が多い・体育会系・管理が厳しい……すべてNG

HSPの特徴を知り、NGな職場に当てはまるものを排除していきましょう。

次に当てはまるような職場環境は、基本的に避けた方がよいです。

  • 怒鳴り声が飛び交うような騒々しいオフィス
  • 残業が多く、残業することが美学のように扱われる職場
  • 体力や根性で問題をクリアしようとする傾向がある
  • 毎日の報告書提出が義務付けられたり、またその内容について詰められたりする環境

いずれも、HSPの人にとって致命的な影響を及ぼす可能性があります。

例えば怒鳴り声が飛び交うオフィスでは、自分が怒られたように感じてしまい、仕事が手につかなくなります。残業の多さも、ただでさえ体力を消耗しやすいHSPにとって悪影響にしかなりません。

どれも度が過ぎればハラスメントと大差ありません。HSPの人に限らず、避けられるなら避けたいところですね。

「人で選ぶ」「給料で選ぶ」も続かない原因のひとつ

「面談で話した人がよさそうだったから」「前職よりも給料がアップできそうだから」

そういう理由で仕事を選んでしまうと、続かない仕事に当たりがちです。

まず人については、異動や転職などでいくらでも代わる可能性があるというのがひとつ。

ただでさえ刺激や負担を抱えることの多いHSPの人にとって、「関わりやすい人がひとりいるかどうか」よりも、「負担になるやりとりがないかどうか」のほうが大事なのです。

ひとりいい人がいても、他の人と相性が悪ければ続くはずがありません。

また給料に関しても、それによって消耗する度合いが自分のキャパを超えてしまえば、当然続けられなくなってしまいます。

良いところはどこか、よりも、「悪いところはないか」という視点で見てみると見つけやすいかもしれませんね。

通勤手段から見直す、あるいは在宅でできる仕事を選ぶというのも手

仕事内容や職場環境も大切ですが、実は仕事ができなくなってしまっている理由はほかにあるかもしれません。

例えば、通勤電車はどうでしょう。1時間かけて通勤している場合、それで1日の体力を使い果たしてしまっていませんか?

HSPは人混みや音に敏感ですから、満員電車に乗れば、それだけで常人よりはるかに体力を消耗しても不思議ではありません。

電車通勤をやめて自転車通勤にしてみるとか、満員電車の時間をさけられないかフレックスを検討するとか。

もし可能であれば在宅でできる仕事を探してみるというのも非常に効果的です。

妻は、在宅仕事に切り替えてずいぶんと精神的に安定しました。特につらい生理の時期にゆっくり休めるというのが何より大きいですね。

相談の必要がない仕事がおすすめ

HSPの特徴の中でも、仕事に与える影響の大きい「共感能力の高さ」。

この影響をコントロールできる仕事、つまり他人の感情や都合に振り回されない仕事なら、そうでない仕事に比べてはるかに続けやすくなります。

人と接する機会を減らすのもひとつの方法ですが、仕事をする以上人とまったく関わらないというのはなかなか難しいですよね。

そこで意識したいのが、人と話す時間ではなく「人と向き合う時間」です。

ちょっとした業務連絡や雑談程度ならそこまで負担にならなくても、相談が必要になると共感する機会も一気に増えます。

とことん負担を減らすなら、相談の必要なく進められる仕事を探してみてください。

業務が定型化されていない仕事は避けた方が無難

HSPの特徴のひとつとして、予定が崩れたり、突然頼みごとをされると混乱してしまうというものがあります。

例えばベンチャー企業などでは、毎日業務内容が変わるのが当たり前です。

そんな中に飛び込めば、辛い思いをするのは避けられません。

少なくとも、求人票などを見たときにイメージが全く湧かないような、任せる業務や裁量が定まっていない状況の仕事は避けたほうがよいでしょう。

急な依頼に対応するよりも、ひとつのことにじっくり丁寧に取り組めるのがHSPの強みです。

時間を自由に使えない職場もおすすめできない

時間の使い方を自分の裁量で決められないような職場も、おすすめできません。

例えば始業時間が完全固定の場合は、満員電車を避けたくてもそもそも避けるのが難しくなってしまいます。

完全にフレックスで自由出社が理想ですが、固定だとしても10時始業など遅めであれば、電車の時間をずらすといった対応を取ることが可能です。

また有給を取りたいときに取れるかどうか、昼休みはひとりで気兼ねなく過ごせるかどうか、などもポイントになります。

見極めるポイントは、会社で開催されるイベントです。

納会や親睦会などが強制参加で休みづらい場合、それ以外の場面でも人付き合いのわずらわしさを感じることは多くなります。

採用前の面談などで質問しておきたいですね。

クリエイティブを発揮できない、工夫の余地がない仕事は苦痛になる

時間などの制約が少ない仕事は、一方で業務内容が単調になりがちです。

単調な仕事は体力的には負担なく続けやすいのですが、HSPは思考停止して作業するのが苦手なので(勝手にいろいろ気づいてしまうので)、単調な仕事しかできないというのもまた苦痛になります。

そのため、業務内容がある程度定まっている中にも、工夫の余地がある仕事を選びたいところです。

例えば妻の場合は、基本業務はコピーライティングと決まっている中で、いろいろな案件に対するコピーを書くことによって、その条件を両立させることができました。

新しい知識が得られるかどうかをひとつの目安に

前項と同じく、新しい知識が得られるかどうかも、続けられる仕事の目安となります。

どんなに体力的に続けやすくとも、心理的に苦痛を感じるようではいけません。

HSPのタイプにもよりますが、研究や調査、情報を深く掘り下げることを楽しめる人なら、新しい知識を得られる仕事はそれだけで楽しめるはずです。

複雑な仕事だったとしても、それが数字の計算だけであるとか、あるいはまったく関心を持てない分野であった場合は、どんなに楽な仕事でも続きません。

HSPの仕事は「手に職」=フリーランスが理想

ここまでの内容を大まかにまとめると、下記に当てはまるものがHSPにぴったりの仕事と言えます。

  • ひとりでやれる(環境的にも業務的にも)
  • 仕事の進め方を決められる
  • 時間が自由にできる
  • 通勤も自由にできる
  • クリエイティブが発揮できる
  • 新しい知識を取り込める
  • 関心のある分野に取り組める

大抵の人が当てはまるのでは?と感じるかもしれませんが、ここに含まれないものは重視しなくてよいとも言えるんです。

例えば人によっては、仕事で動かせる予算の大きさなどプロジェクトのサイズがやりがいに繋がる場合もあります。HSPの人でもそこを意識することはもちろんありますが、優先度としては低いということです。

そして上記の条件をすべて満たせるのは、手に職をつけたフリーランサーがもっとも現実的

すでに持っているスキルで独立できそうな方は、仕事を探すだけでなくそちらもぜひ検討してみてください。

これから目指す方は、将来のフリーランス生活を視野に入れてキャリアを設計してみると、先が見通しやすくなりますよ。

ずっと働き続けられる仕事を探すよりも、ずっと使い続けられるスキルを考える方がずっと難易度は下がります。

HSPが仕事を探すときの注意点

最後に、HSPの方が仕事を探すうえで注意したいポイントを2つ紹介します。

くれぐれも慎重に。勢いに任せて突っ走らないこと

職を転々としていると、仕事を安易に選んでもなかなかいい仕事に巡り合えるものではないことに気が付きます。

一方で人は苦しい時こそ、自分が現在興味を持っている分野や、前職で身につけたスキルを発揮できる仕事を見つけると、「これならできるかもしれない」と希望を持ってしまうものです。

さらに、急がないと他の人が受かってしまうかもしれない、なんて焦ったまま面接を受けて、十分に検討できないまま受かってしまうと、また元通り。

「入社してみたら思っていたのと違った、やめたい……」この悪循環をいつまでも繰り返していてはいけません。

勢いのままに決めずに、ゆったりと余裕を持って、慎重に検討してください。

多少たくわえがある方なら、「転職する」ではなく、「とりあえず仕事を辞めてみる」というのも選択肢のひとつです。不安かもしれませんが、いったん辞めてからの方が冷静に見つめられることもあります。

人に相談することが大事。転職エージェントなどの利用も検討してみて

ここまで紹介したことを、すべてひとりで考えるのは大変です。ひとりで考え込んで、それが理由でつぶれてしまったのでは元も子もありません。

そのため、まずは転職の意思があることを誰かに相談しましょう。

身近な誰かに相談できればそれに越したことはありませんが、難しい場合には転職エージェントなどを利用してみることをおすすめします。

転職サイトで仕事を探すだけでは、今回紹介した条件に見合った仕事を探すのはなかなか難しいです。

転職エージェントなら、専門のキャリアコンサルタントが相談に乗ってくれるうえに、非公開の求人票含めて検索してくれるので、より自分に合った仕事を見つけやすくなりますよ。

わたしも転職エージェントを使い、結局そのときは転職はしなかったのですが、自分の考えや理想を整理するのに非常に役立ちました。無料で利用できるサービスなので、検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

HSPの人が仕事を探すうえでもっとも重要なのは、自分の感覚の鋭さをきちんと認識して、その扱い方を意識することです。

自分ひとりで考えてもピンと来ないときには、ぜひ身近な人や、専門のコンサルタントなどを頼ってみてくださいね。

なお、実際にやってみて向いていたと感じた仕事と向いていないと感じた仕事の詳細に関しては、下記記事でも紹介しています。

具体的な仕事を探すうえで、こちらもぜひ参考にしてください。

参考HSPの妻が向いていると感じた仕事3選

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