【HSPは結婚できない?】HSPの妻と結婚した夫が結婚生活を語る

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「HSPは結婚できない」「HSPは結婚に不向きだ」HSPについて調べている中で、そんな意見をよく目にします。でも実際のところどうなのでしょう。

今回は、「HSPは結婚できない」という意見に対して思うことを、HSPの妻と結婚した夫の立場から考えてみたいと思います。

自分がHSPで、あるいはパートナーがHSPで、結婚生活に不安を感じているという方に、参考にしていただければ幸いです。

「HSPは結婚できない」という声に対して、HSPの妻との結婚生活を通して思うこと

それでは早速、HSPの妻との結婚生活を営む中で感じたこと・思ったことをざっくばらんに解説していきます。

HSPの特徴を受け入れられない人との結婚は難しい

そもそもHSPが「結婚できない」「結婚に不向き」と言われるのは、その特徴が主な理由です。

HSPには代表的な4つの特徴があるのですが、この特徴は頭文字を取ってDOESと呼ばれています。

  • Depth of processing|深く考え、深く処理する
  • Overstimulation|過剰に刺激を受けやすい
  • Empathy and emotional responsiveness|感情の反応が強く、特に共感力が高い
  • Sensitivity to subtleties|ささいな刺激を察知する

これがHSPの特徴です。

あえて悪い言い方をするなら、「考えすぎ」「打たれ弱い」「もろい」といった表現が当てはまります。

こうした気質(HSPは病気ではありません)は、考え方によっては長所にもなり得るものです。

しかし、特に人間関係で悩みを抱えやすいHSPにとって、他人との共同生活がもっとも神経をすりへらす作業であることは否定できません。

そのため、HSPの特徴を受け入れられない相手との結婚生活は難しいでしょう。

HSPの自覚がある方は、ぜひパートナーにそのことを相談してみてください。

またパートナーがHSPかもしれないと感じている方も同様に、そのことについてぜひパートナーと相談してみてください。

なお、まだHSPの特徴をよく知らないという方や、また診断テストを試されたことがないという方は、下記よりご確認ください。

HSPの気質は非HSPにとっては理解しがたい部分もある

HSPの気質は、非HSPからすると「気にしすぎでは……?」と感じることもしばしば

それは、たとえHSPの特徴を受け入れることができたとしても同じです。

そんな違いを感じた時に、「そういう考え方や感じ方もあるよね」とおおらかに受け取ってくれる相手ならいいのですが、「その感じ方はおかしい」と糾弾する相手の場合、その結婚生活はやっぱり長続きしません

続いたとしても、その生活はただただ双方の精神をすり減らすものになるでしょう。

私の場合は、HSPという概念を知ったことが、接し方を見直すきっかけになりました。非HSPがHSPと接する上で気を付けている内容については、下記記事で紹介していますのでぜひ合わせて参考にしてください。

HSCの影響で家族仲が良好でないケースも多い

HSPは家族にも理解されないことが多く、特にHSPの中でも幼少期のものをHSC(Highly Sensitive Child)と個別の呼び方をします。

HSCの影響により、家族仲が良好でないケースも珍しくありません。

さらに、そうしたケースでは往々にして夫婦仲もあまりよくなかったりします。

家族仲や夫婦仲が良好でない家庭で育ったHSPにとって、そもそも良好な家族関係、良好な夫婦関係という経験が希薄です。

お互いにHSPという気質を理解したつもりであっても、経験がなければ結婚生活をうまく営めないのも仕方ありません。

幼少期から家族仲や夫婦仲が良好でない家庭で育ったHSPは、アダルトチルドレンに当てはまる可能性が高いです。

HSPに対する理解だけでなく、アダルトチルドレンの性質・傾向も知ることで、さらに理解しやすくなるかもしれません。

興味のある方はこちらもご覧になってみてください。

HSP同士ならうまくいくとも限らない

前項で挙げた通り、HSPは家庭環境にストレスを感じているケースも多いです。

そうした状況で育ったHSP同士が結婚すると、お互いに自己肯定感の育て方や夫婦を尊重するお手本となるコミュニケーションの経験がないため、不和を抱えやすくなります。

HSPはあくまでも特徴のひとつであって、その点さえ理解・共感できればうまくいくというものではありません

安易な共感は泥沼にハマる。HSPへの理解があればパートナーに向いてるわけではない

「HSPの結婚相手として向いているのはどんな人?」という質問に対して、下記のようなものがよく挙がります。

  • HSPの特徴を理解してくれる人
  • 思いやりがある人
  • 短気でない人
  • ひどい言葉を言わない人
  • きちんと感情を表現してくれる人

確かにこういう人は、そうでない人に比べてHSPのパートナーに向いていると言えるでしょう。

しかし、実際に結婚生活を通して感じることは、非HSPが下手にHSPの感情を察しようとすると、強い共感力に引っ張られて泥沼にハマる、ということです。

これ、わたしも何度もやってしまいました……。

例えば、人混みや環境音に刺激を受けて少し元気がなくなったとき。

「どうしたの?」とあまり心配しすぎると、心配されたHSPは「心配をかけてしまったこと」に対して責任を感じ、非HSPはその様子がさらに心配になり……と悪循環に陥ってしまうんです。

だから、思いやりはありつつも鈍感で放任主義、なくらいがちょうどいいのだと思います。

当たり前や常識を押し付ける人は避けた方が無難

結婚式や両家への挨拶など、HSPにとって負担となるイベントは、避けられるなら避けるに越したことはありません。

にもかかわらず、「結婚式はやるのが当然」「家族は仲がいいのが普通」などと凝り固まった常識を押し付ける人はNGです。

理想は、そういった常識をHSPが自分で自分に押し付けてしまったときに、パートナーがそれを察すること

そんなの分かるわけない、と思うかもしれませんが、普段から頻繁に話をしていればいつもとの違いに気づくことはできます。

むしろ、それを読み取らせないくらい本音を出せていないのだとすれば、そのことに問題を感じた方がよいでしょう。

言っていないことを受け取られるのはなかなか大変

HSPは深い洞察力と敏感なセンサーがあるので、言わなくても分かってもらえることが多いのはとても助かります。

反面、言っていないことを拡大解釈して受け取られてしまうことも結構あって、これはなかなか対応に困ります。

どの言葉を、どの表情を、どの仕草を、どう勘違いしたのかが分からないので、これを言い換えれば済む、とか、謝れば済む、という単純な話でもありません。

こればっかりは、話し合いを重ねて少しずつお互いの表現のクセを知っていくしかないのだと思います。

ただこの点は、話し合いそのものに応じてくれなければお手上げですが、話し合いさえすれば解決するのでさほど問題とは感じていません

ただでさえ人は、ひとつひとつの言葉を自分なりに解釈している面があります。HSPかどうかに限らず、相手がどう受け取ったかは聞いてみなければ分かりません。

刺激への敏感さは意外と気にならない

HSPは、うるさい音、まぶしい光、衝撃的な映像、強い匂い、ざらざらとした触感など、五感に刺激を与えるあらゆるものが気になってしまいます。

そのため、一緒に生活しているといろいろなところで「え、それも?」とか「この程度で?」と感じる場面に遭遇します。

でも、これは意外と気になりません。

刺激は避けたり軽減したりすることができるので、そこまで致命的ではないんですね。

もしもこの点に不安を感じているようでしたら、きっとそれは心配しなくて大丈夫です。

どのくらいなら大丈夫か、を知れば知るほど、それを前提に動くようになるので、どんどん気にならなくなっていきますよ。

結局パートナーとの相性が大事。HSPであることを責めないで

いろいろ考えてみたものの、「HSPのこういうところが難しいなぁ」と困ったことはほとんどありません。

ここまでの話は「強いて言うなら」というニュアンスのものが多いです。

もちろん、結婚生活で苦労がなかったわけではありませんが、「赤の他人が共同生活を始めれば誰だってこの程度の軋轢は生じるだろう」というのが正直な感想です。

はっきり言って、HSPを理由に結婚できないと嘆く方や、HSPが理由で離婚するという方は、きっとHSPでなくても結婚できないでしょうし、HSPでなくとも離婚するのだと思います。

その人が悪いという話ではなくて、それはパートナーとの相性が悪かっただけではないでしょうか。

パートナーとの相性が悪かったことを、無理にHSPのせいにして納得しようとしなくていいんです。

あなたのせいではありませんし、相手のせいでもありません。それはきっと、相性の問題です。

HSPという気質を持っていようがいまいが、あなたにとってひどい言葉だと感じる言葉を平気で放つ人と、一緒に暮らしていけますか?

HSPという気質に関係なく、あなたにとって居心地が悪い空気を作り出す人と、一生添い遂げたいと思いますか?

結局はパートナーとの相性が大事なのであって、HSPかどうかはあまり関係ないのだと思います。

とはいえ、途中でも触れた通り、HSPという気質を知ったからこそ見直せた面も大いにありました。その気付きを与えてくれるという意味で、素敵な概念だと個人的には思います。

まとめ

以上、「HSPは結婚できない」という意見を目にして思ったことをまとめてみました。

結局のところパートナーとの相性が大事、なんてありきたりな結論で恐縮ですが、やはりそれに尽きます。

「自分がHSPだからうまくいかない」「HSPのことを理解できないからうまくいかない」そんな風に納得しようとするのは、あまりいいことではありません。

使い方としては、HSPという気質の特徴や傾向を知って、対策することが大切です。

HSPというレッテルを貼って、腫れ物として扱うような使い方はやめましょう。

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