編集ライター養成講座レビュー【本気でライター目指すなら悪くない】

この記事は約9分で読めます。

「ライティングの勉強のためにライター講座に通ってみたいけど、どれを選んでいいかわからない」「ライター講座に実際に通った体験談が知りたい」という声にお答えします。

2017年の12月~2018年5月まで通い、無事卒業して現在は編集者として活動している私が、体験をもとに感想をレビューしていきます。

宣伝会議「編集・ライター養成講座」とは

編集・ライター養成講座とは、株式会社宣伝会議が主催するライター育成の講座です。2000年に第1期を開講し、1期あたり半年間の講座を年に2回提供しており、現在は2019年冬季コースを12月14日から受け付けています。

東京教室のほか大阪教室もあり、各界の人気編集者・人気ライターなどによるリアルな講義を受けられるのが特徴です。

……と、この記事を書くにあたって改めてリサーチしてみましたが、同じく宣伝会議主催のコピーライター養成講座に比べると歴史が浅いせいか、情報がほとんど見つかりませんでした。知名度はそれなりにあると思うのですが……。

編集ライター養成講座に通ったきっかけ

私が編集ライター養成講座に通ったのは、ずばり会社から言われたから、です。同期でそんな理由で来ている人はいなかったので、珍しいタイプなのだと思います。

というのも、私はライター養成講座に通う前からWebライターとして活動していた経験もあって、自分なりにはそこそこライティングができるつもりでいたんです。

でも、「きちんと学んでおいたほうがいいよ。 費用は半分出すから 」と当時の社長から言われ、しぶしぶ通うことにしました。半分出してくれるという話でなければ、そもそも行かなかったかもしれないな、と今でも思います……。

編集ライター養成講座に通ってみた感想

編集・ライター養成講座に通った感想は、一言で言うと「通ってよかったけど金額に見合う価値があったかは分からない」です。

講師陣や講義の内容はとてもおもしろかった

個性的な講師陣の繰り広げる講義は、印象的なものが多くとてもおもしろかったです。

個人的に印象に残っているのは、「コミュニケーションを編集する」という授業。簡単に説明すると「私たちは日ごろから何気なくコミュニケーションをしているけれど、これも編集することができる」という内容だったのですが、編集といえば文章にばかり囚われていた当時の私にとって、これは結構衝撃でした。

また私が通っていた期で有名な方で言うと、「死ぬこと以外かすり傷」を出す少し前の箕輪厚介さんも講師陣として参加されていました。(なお私は仕事が被ってしまい行くことができず……あとでめちゃくちゃ後悔しました)

表参道という立地も通いやすくて嬉しかった

東京教室は表参道駅から徒歩数分のところにあるのですが、人混みが苦手な人間としてはこれが結構嬉しかったです。最寄りが渋谷だったら、卒業まで通えてなかったかもしれません。

あと、近くに落ち着ける喫茶店が多くあったのも助かりました。早めについてしまって講義まで時間をつぶしたいときなどに、とりあえず腰を下ろしてくつろげる場所があるのは大きかったです。

ちなみに教室手前のロビーもフリースペースになってはいるんですが、開放的すぎて人見知りがくつろぐにはちょっとハードルが高かったです……。

結論から言うと通ってよかった。でも金額に見合う価値があったかは分からない

というわけでざっくりした感想ですが、結論から言うと通ってよかったと言い切ることができます。しかし通い終えてからも、やっぱり16万円という費用を払う価値があったかというとちょっとあやしいな、と感じました。

ただ、これは講座がよくなかったと言いたいわけではなく、私にとっては金額分の元が取れるものではなかった、というニュアンスです。「こういう人なら通う価値がある」というおすすめの人ものちほど解説しますので、ぜひチェックしてください。

編集ライター養成講座に通って分かったメリット

続いて、編集・ライター養成講座に通ってみて分かったメリットについてです。

ライティングに関わる知識全般を知ることができる

宣伝会議という歴史ある企業が運営しているだけあって、参加する講師陣の幅広さはさすがです。

出版・Web・雑誌・電子書籍にフリーペーパー、テクニカルライティングにブックライティングにSEOライティングにSNSなど、各界の講師陣が揃っているので、とにかく編集やライティングに関わるあらゆる知識を網羅的に吸収することができます。

とりあえず編集・ライター講座をしっかり受講しておけば、業界について最低限知ることができると言えるでしょう。

ライター・編集者仲間ができる

オフラインの講座に通うメリットはやはりこれですね。

私も、講座卒業から2年経ったいまでも、当時の同期と一緒にWebマガジンを運用しています。(まったく収益化はできてないですが、同人サークルみたいな感じです)

中には受講生同士で仕事を斡旋し合うこともあったりして、卒業を待たずにライターデビューできる人もいたりしました。私も、斡旋する側として、同期の受講生に記事を依頼したことがあります。

当時の資料やメモを見て初心に立ち返ることができる

これは通い終えてしばらく経ってから、つい最近実感したメリットなのですが、資料などを振り返ると改めて参考になる情報も多いです。

そしてこれは網羅的に講座が組まれているメリットと重なるのですが、個別の情報は何かしらの本に書いてあるようなことでも、それらを編集・ライターに必要な知識として体系化してくれている本はなかなかなく、配布資料がそのまま教科書のように機能してくれます。

さらにその資料に書き込まれたメモなどを目にすることで、知識だけでなく気持ちの面でも初心に帰ることができるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

各界の識者と交流できる

仲間作りもいいですが、やはり仕事に繋げるうえで欠かせないのがコネクションです。第一線で活躍されている講師陣と直接交流できるというのはやはり大きなメリットと言えるでしょう。

これに関しては「通ったから分かる」というより「通わなくても分かるメリット」ではありますが、それでもあえて書いておきたい理由があります。それは、「実際に合うと想像が現実になる」ということです。

それまでは紙面やWebなど、媒体を隔ててしか知らなかった著名人からダイレクトに話を聞ける機会は、何物にも代えがたいものがあります。なんというか、不思議と自信に繋がるんですね。まだ何にもしてないんですけど。ともかく、この点だけを取っても、通うメリットは絶大と言えます。

編集ライター養成講座に通って分かったデメリット

次に、編集・ライター養成講座に通ってみて初めて分かった、デメリットについてです。

毎週土曜日がつぶれるのは結構きつい……

編集・ライター養成講座は基本的に毎週土曜日のお昼から夕方まで講義が組まれているのですが、これが社会人にはかなり厳しかったです。特に、当時はスタートアップ企業の初期フェーズに参加していたころだったので、毎週のようにお酒も飲むわで、ひたすら寝坊していました……。

仕事が忙しい方は、どうか気を付けてください。

なお、参加できなかった受講生向けにオンライン録画のビデオ補講を実施してくれるのですが、私が受講していた当時は追加料金が発生するということもあってほとんど利用していませんでした。(現在も追加料金が必要かどうかは不明です)

課題の量が読みづらく、せっかくの実践が活かしきれない

課題の量が読みづらく、集中的に取り組む時間を確保するのが難しいというのが難点でした。

ある程度は事前に配られたカリキュラムで予定を組めるのですが、どの課題にどの程度時間がかかるかは結局やってみなければ分からないので、やはり週末まで仕事しているような社会人には厳しいなというのが正直な感想です。

また人によっては、「もっと課題がどんどん出るものかと思った」と言っている人もいたため、時間を確保できるからといって完全に満足できるかというとそうでもない、というのが難しいところですね。

フリーランス志望で実践的な内容を期待していると少なく感じるかもしれませんし、ちょっと文章に興味があるという段階で講義を受けると、思ったより講義外でも時間取られて大変だった、となるかもしれません。

私の場合は、毎週土曜日通うだけでもかなりしんどく、課題はほとんど未提出&卒業制作すら提出していないというありさまでした。ただそれでもきちんと卒業証書はもらえましたので、そこを心配している人はご安心を。

網羅的だからこそ当たり外れが大きい

メリットで挙げた「網羅的な講義」ですが、しかし網羅的だからこそ、すべての講義に興味を持てる人はなかなかいないと思われます。要は、人によって当たり外れが大きいんです。

せっかくの網羅的なカリキュラム、たとえつまらないと感じても知っておくべきだ、という考えも一理ありますが、ライターや編集者を目指すからと言ってこれはさすがに受けなくてもいいんじゃないかな、と思う授業もちらほらありました。

例えば、SNSやブログなどでの発信をメインに考えている人にとって、校正・校閲の作法、みたいな話は退屈で仕方なかったと思いますし、反対に純粋なライティング技術に興味のある人にとっては、バズだなんだという話はあまりピンと来なかったんじゃないかな、などなど。実際、専業ライターになるわけでなければ、受けなくても十分やっていける内容だったかなとも思います。(個人的にはどちらも好きな話なので、もちろん喜んで受けましたが)

ちなみに各期の開催直前のタイミングなどで、無料体験講座を実施しているはずなので、気になる方はそこでその期のカリキュラムなどについても確認しておくといいと思います。

編集ライター養成講座の金額は妥当か?

全40回の講義で16万円、単純計算すると1回の講義あたり4000円。これを安いとみるか高いとみるかはそれこそ人による、という答えではさすがに無責任なのでもう少しまじめに考えてみたいと思います。

実際には課題の添削分や、講義前後の質問時間なども含まれますので、講義1回あたり4000円というのはそれらを享受できない私のような人にとってであり、きちんと用意された課題や交流の時間を活用することができるなら、決して高すぎる金額ではありません。

さらに、オフライン講座の最大のメリットである識者との交流できるという点も加味すれば、むしろ安いとすら言えます。

さらにさらに、これは宣伝会議の肩を持つわけではありませんが、オフライン講座の最大の欠点は「定員がある」という点で、実際に2019年冬季募集にも定員120名と明記されています。どういうことかというと、宣伝会議の利益は最大でも120×16万=1920万円と確定しているのです。おおまかにこれを予算だとして考えても、高い講座とは言えないのではないでしょうか。

なお、いくら人気の講師がいるからといって一部の講師の話が聞きたいから受講する、というのはあまりおすすめしません。やはり全体を通して聞くからこそ見えることも多いので、1回だけ聞くのはもったいないと思います。

まとめ:編集ライター養成講座は「時間を確保する覚悟がある人」におすすめ

最後に、実際に通ってみた目線から、編集・ライター養成講座をおすすめできる人について。

私が通ってみた感想として「値段が割に合うかは分からない」と感じたのは、課題にきちんと取り組む余裕がなかったことが大きいです。

そのため、これから通われる方は最低でも毎週1日は確保するつもりで通うことをおすすめします。

これは、現在確保できるかどうか以上に、その覚悟があるかどうかが重要です。

週末に仕事が入る可能性があるとして、果たしてライター講座のためにそれを断れるかどうか。ぜひ考えてみてください。

編集・ライター養成講座 総合コース
編集者やライターだけではなく、Webディレクター自身にも、コンテンツを企画し、文章を書く力が求められています。紙・Webどちらもハイブリッドに書き分けられる高いスキルを身に付けられるのが編集・ライター養成講座 総合コースです。現場で活躍できる編集者、ライターを養成します。
タイトルとURLをコピーしました