夢と目標の違いを妻に解説してみた【ついでに夢の見つけ方も】

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妻が「夢と目標の違いってなんだろう」と唐突に言い出したので、今回は夢と目標の違いについて考えてみることにしました。

どことなくふわっとした印象の「夢」に対して、かっちり具体的な印象のある「目標」。個人的にはそんな違いを抱いている両者ですが、しかし本当にその違いで合ってるんでしょうか。

夢と目標の違いに加えて、夢は持っていたほうがいいのか、持っていたほうがいいなら夢の見つけ方は?といったところまで掘り下げていきますので、夢がなくて困っているという方はぜひ参考にしてください。

夢と目標の違いが気になったきっかけ

妻に「そもそもなんで夢と目標の違いが気になったの?」と尋ねてみたところ、

夢見ていたころはがんばるのが楽だったから

とのこと。妻は幼少期からかれこれ15年間バレエを習い続けていて、バレリーナになるためにそれはもうあらゆるものを犠牲にしてきたのだそうです。

放課後や休日はほぼバレエのレッスンに費やしていたので、友達と過ごす時間なんて皆無。そんな大変な生活を可能にした原動力は「バレリーナになりたい」という夢の存在が大きかった、という話でした。

夢があると、がむしゃらにひたむきに、思考停止してがんばれる気がする。だから夢を持ちたい。大きなことを成し遂げたいという気持ちを持ちたい。そのほうが人生楽しそう。

でもすごい人はみんな「目標がある」と言う。

この違いはなんなのだろう?というのが今回の話のテーマです。

夢は「目的地」、目標は「夢にたどり着くための道筋」

いきなり結論から言ってしまうと、夢は「将来実現したい希望や理想」のことであり、目標は「夢を現実にするための具体的な方法」のことです。

夢という言葉には「はかない」「頼りない」「現実を踏まえない」といった意味が含まれていて、どこか「夢見る少女」感があります。

それに対して目標は、「そこへたどり着くための目印」という意味があり、数字によって定量的に測定するのが一般的です。

夢が「目的地」であるのに対し、目標は「道筋」という関係ですね。

ついでに似た言葉として、「目的」もあります。

こちらは文字通り「目当てとする的のこと」であり、現実的かどうかは関係ありません。そのため夢も目的の一種と考えることができます。

夢を因数分解すると目標が見えてくる

かのイチローが小学6年生のころに書いた「夢の作文」が、夢と目標の違いをよく表しています。

あえて抜粋せず、全文引用させていただきます。

ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。

そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は三歳の時から練習を始めています。三歳から七歳までは半年くらいやっていましたが、三年生の時から今までは三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。

だから、一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。

去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そしてほとんどの選手を、見てきましたが自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会四試合のうちホームラン二本を打ちました。そして全体を通じた打率は五割八分三厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。だからこの調子でこれからもがんばります。

そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。

とにかく一番大きな夢は野球選手になることです。

イチローの場合、「野球選手になる」という夢を叶えるために、次の目標を設定しています。

  • 中学、高校で全国大会へ出て活躍する
  • 一流の選手になるために球団も重要である
  • 契約金は1億円以上
  • お世話になった人へ招待券を配る

さらに脅威的なのが、この時点でイチローは「現在地」まで明らかにしている点です。

  • いまの自分の練習量
  • 周囲と比較した自分のポジション
  • 定量的な評価(打率)

このことから、「現在地」と「目的地」がはっきりしていれば、おのずと「道筋」=目標が浮かび上がってくるということが分かります。

目標を持つためには夢が必要となる

イチローの例から分かることは、「目標は夢にめがけて描くものだ」ということです。

夢がなければ目標を持つことはできません。より厳密に言うなら、夢のない目標にはあまり意味がないということです。

たとえば「野球の全国大会で活躍する」という目標を持ったとしても、その後をまったく想定していなければ、チャンスを有効活用することはできないかもしれません。

イチローの「目標」に意味が生まれるのは、それらがすべてプロ野球選手になるという「夢」に繋がっているからなんです。

夢は時とともに変化するものである

前項で「夢のない目標は意味がない」と言いましたが、そもそも「野球の全国大会で活躍する」が夢の場合はどうなるでしょうか?

もっと言えば、仮にいま体を悪くしている人にとっては、「たくさん野球をすること」そのものが夢になり得るでしょう。

そして体が治ったら、今度は「野球の大会に出場する」という夢を持ち、やがて「プロ野球選手になる」という夢を持つに至るかもしれません。

反対に、一流のプロ野球選手になるという夢を叶えたイチローの現在の夢は「指導者になること」だそうです。

夢は、時とともに、状況とともに、常に変化していくということが分かりますね。

今すぐできそうなことを夢にしたっていい

「たくさん野球をすること」を夢として持っている人が、最初から「プロ野球選手になる」という夢を持つ必要は別にないのです。

大きな夢を持ってもいいし、持たなくてもいい。

他人から見れば今すぐにでもできそうなことを夢にしてもいいし、絶対に叶わないと思われるようなことを夢にしたってもちろんいいんです。

夢を見つけられないという人は、「夢」に対して過剰に意識しすぎているのではないでしょうか。

「いまは実現できていないけどいつか実現したいこと」であれば、なんでも夢と呼んでいいんですよ。

何かをしたいという意思が夢になる

夢は「意思」であり、目標は「手段」です。

何かをしたいと思ったなら、それはもう夢と呼んでしまっていいんです。

すぐに叶うような夢を夢と呼んじゃいけないわけじゃありません。

おいしいハンバーグを食べることを夢見て1日過ごしたっていいんです。

ハンバーグを食べるためにお金を稼ぐことが目標になり、ハンバーグを作る方法を調べることが目標になり、食材を買うために出かけることが目標になります。

今日1日を過ごすことが憂うつだった人にとって、ハンバーグを食べたいという夢が生きる糧になるのです。

夢を見つけたいなら目の前の欲求を満たすことから始めよう

より具体的な夢の見つけ方は、マズローの欲求5段階説の順番をイメージすると分かりやすいかもしれません。

マズローの欲求5段階説では、人間の欲求は次の1~5の段階的に変化していくと考えます。

  1. 生理的欲求:食欲・睡眠欲・排泄欲など
  2. 安全欲求:安心・安全な暮らし
  3. 社会的欲求:組織(家族など)への所属・帰属
  4. 承認欲求:他者からの承認・尊敬
  5. 自己実現欲求:あるべき自分になりたい

食欲や睡眠欲が満たされて、安全な暮らしが保証されて、家族などの一員として存在することができ、他者からの承認が得られてから、ようやく自己実現にいたるのです。

「やりたいことが見つからない……」となる人は、おそらく前の段階をすっ飛ばしていきなり自己実現欲求にたどり着こうとしてしまっているのですが、そんなに急ぐ必要はありません。

お腹が空いたらご飯を食べればいいし、眠くなったら眠ればいい。食べたいものがなければ無理に食べなくてもいいし、眠くなければスマホをいじってたっていいんです。

はじめのうちは、目標を立てるまでもなく満たせる欲求ばかりかもしれません。でもそれでいいんです。ハンバーグをわざわざ作るまでもなく、食べられればなんでもいいときもあるでしょう。

そうやって小さな欲求を素直に満たしているうちに、それが満たされるのが当たり前になって、もう少し大きな欲求が湧いてきて、それを満たすために目標が必要になるときが来ます。

そのときにきっと、あなたにとっての「夢」と「目標」の違いが明確になるでしょう。

まとめ

今回は、夢と目標の違いから、夢の見つけ方までを解説しました。改めてまとめます。

  • 夢:現実を踏まえずに思い描く目的の一種。いわば目的地
  • 目標:夢に辿り着くための方法・手段。いわば道筋

夢と目標の関係性は「ナビに目的地(夢)を入力すると、そこまでのルート(目標)が表示される」イメージです。

そのため意味ある目標を持つためには夢があったほうがいいのですが、夢といっても大げさなものである必要はありません。

夢を見つけるコツは「目の前の欲求を満たし続けること」です。

今日はどこでご飯を食べようかな、とか、ちょっと寝不足だから早めに寝よう、とか、そういう欲求を満たし続けていけば、自然と夢は大きくなっていきます。

目の前の欲求が満たされていないのにいきなり壮大な夢を持とうとすると、迷路に入り込んじゃうので気を付けてくださいね。

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