【実体験】DINKsが子どもを作らない選択をしたきっかけと理由

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子どもを作りたくても作れない夫婦が増えている昨今、あえて子どもを作らない選択をする夫婦もいます。

それがDINKsです。DINKsはなぜ子どもを作らないことを選択したのか、今回は私たち夫婦の実体験を紹介したいと思います。

子どもを産むか産まないかの話し合いをするべきか迷っている。そもそも子どもを産むことに抵抗があるが、周囲のことも考えると産まなければと感じている。そんな方の参考になれば幸いです。

DINKsとは「子どもを作らない共働き夫婦」

DINKsとは、Double Income No Kidsの略で、共働きであえて子どもを作らない夫婦のことを言います。

哲学的な立場からは反出生主義と呼んだりもしますが、ただしDINKsが子どもを作らない理由と、反出生主義において子どもを作ることを否定する理由とは、必ずしもイコールになるとは限りません。

参考反出生主義-Wikipedia

なお、DINKsはあくまでも「子どもを作らない」という価値観に着目した言葉です。

そのため、新婚でまだ子どもを作っていない夫婦や、身体的事情などにより子どもを持つことができない夫婦はDINKsには含まれません

私たち夫婦は一応DINKsに当てはまるのですが、ただその理由には身体的事情も少なからず関わっているため、厳密に言うとDINKsとは言えないのかもしれません。

また、子持ちの共働き夫婦を、DINKsと対比してDEWKsと呼ぶこともあるようです。

今回は「話し合いを経て子どもを作らないことを選択した夫婦の体験談」として、DINKsという言葉を借りてお伝えします。

DINKsを選択したきっかけ

DINKsとなった理由をご説明する前に、簡単にそのきっかけをご説明させてください。

簡単に言うと、私たち夫婦が子どもを作らない選択をした直接的なきっかけは、妻の精神的な負担を減らしたかったからです。

結婚を決めてから、妻が年齢的なリミットを少なからず気にしはじめ、「産まなければいけない」というプレッシャーの中で押しつぶされそうになっていたため、きちんと話をしました。

もともと妻も私も、子どもを作ることに対して強い想いを抱くタイプではなかったので、いざ話をするとあっさり「いまは子どもを作らない」という意見で一致したのですが、話をしなかったらきっと問題は深刻化していたと思います。

現在の正確なデータはわかりませんが、2012年に放映されたNHKスペシャルでは、「不妊の9割は卵子の老化が原因」「体外受精の成功率は35歳で16%程度」「40を過ぎたら基本諦めてください」といった医師のコメントが紹介されていたそうです。

これが事実かどうかが大事なのではありません。

こうした情報によって、女性は常に危機感を抱きながら生きてきました。年齢や老化によるリミットは男性が思うよりずっと早く、ずっとセンシティブなものだからこそ、恐れずに話し合うべきなのではないでしょうか。

DINKsを選択した理由

それではここからは、なぜ私たち夫婦がDINKsを選択したのか、その理由を解説していきます。

自分のために生きたい。自分以外のために人生を送るのが怖い

子どもを産んでしまうと残りの人生が子どものための人生になってしまいそうで怖い、というのがひとつの理由です。

特に妻は、ずっと他人の顔色を伺いながら生きてきた過去があり、その影響でうつ病にもなりました。

過去を否定するわけではないけれど、これからの人生が自分以外のための人生になってしまうのは感化できない

子どもを作ることが、ただちに子どものためだけの人生になるわけではないと頭でわかっていても、過去の経験から子育てに対してどうしても前向きになることができないんです。

養子という選択肢がある。子どもを作らない=子どもを育てないではない

子どもを作らないと老後が心配、とか、子どもを育てる経験をしないなんて、みたいな反応をされる方もいますが、私たちにとって子どもを作らないことと子どもを育てないことはイコールではありません

これは私の経験が大きく影響しています。

私は、自分が養子として育った経験があるため、養子という選択肢がとても身近なんです。

私を養子としてもらってくれた両親は、「人をもらうのも猫をもらうのもいっしょだよ」と言っていました。

人と猫が同じなら、実子と養子の差なんて微々たるものでしょう。

そう言う彼らは、実子を2人、養子を1人(私)育てたのですが、確かにそこに差なんて感じませんでした。

そのため、結婚に際して子どもを産む産まないの話をしたときにも、「年齢を気にして急いで産むくらいなら、子どもがほしくなったときに養子をもらえばいいのではないか」という話をしたのです。

高齢になって養子をもらうのは子どものためにならないのでは?と気にする方もいますが、少なくとも私はそれによって悪影響を受けた経験はありませんので、あまり気にしていません。

妻の身体を犠牲にしてまで産んでほしいと思わない

妻は生まれつき体が弱く、血液量そのものが少ないため、出産時の出血で母体がどうなるかわからない、というリスクがあることも大きな理由のひとつです。

普段から薬を飲んで鉄分を補っているのですが、処方された際に医師からも「出産のときにはたくさん血を用意してもらいなさい」といった忠告を受けたことがあります。

妻自身がその状態で産むことに抵抗があるのはもちろんですが、夫である私の立場からも、妻の身体を犠牲にしてまで産んでほしくないというのが本音です。

ちなみに個人的には、「体の心配がなければ産んでほしいか?」と改めて考えても決してそうは思わないので、「健康だったら産まなきゃいけない」と考えることもないでしょう。

老後資金も生活資金も足りないのに子どもに費やしている場合じゃない

これもDINKsの定義からは外れそうですが、金銭的に余裕がないので産んでる場合じゃないというのもあります。

老後資金もどうなるかわからない、今生活するお金だって満足いく額じゃない中で、子どもに費やしている場合ではありません。

ましてや、そんな状態で子どもを作ってしまったら、いよいよ子どもに十分なお金をかけられなくなってしまいます。

ただこれもさきほどの身体的リスクの話と同様で、「じゃあお金があったら子どもを作るか」というと決してそんなことはなく、「子どもにかけられるお金があったら他にしたいことがいくらでもある」というのが本音ですね。

お金だけではありません。時間もそう。子どもに費やす余裕があるなら、旅行・グルメ・遊び・趣味……夫婦で他にやりたいことがいくらでもあります。

猫を育てるので精いっぱい。子どもを幸せにする自信がない

私たち夫婦は猫を1匹飼っているのですが、猫を育てるだけで精いっぱいで、人の親になれる気がしない、というのも理由のひとつです。

猫でこれだけ大変なら子育てはもっと大変、というよりも、「もうすでに1人育ててるのにもう1人はちょっと無理」というニュアンスでしょうか。

あるいは、人の子を育てる余裕があったら、もっとたくさん猫を飼いたい、と言ったほうが正しいかもしれません。

まとめ:子どもの優先度が低い

結局のところ、私たち夫婦がDINKsを選択した理由をまとめると、子どもの優先度が低いからだと思います。

子どもを産む余裕があるなら、それよりも先にやりたいことが、買いたいものが、行きたい場所が、知りたいことが、いくらでもあります。

「幸せにできる保証がないのに子どもを産むべきでない」という反出生主義的な考え方もありますが、私たちはそんなに立派な考えがあるわけではなく、ただただ自分本位に生きたいというだけ。

少子化の中、そんな選択をする人間は非難の対象になることもありますが、でも私たち夫婦にとっては「いま生きている自分たちの幸せ」がもっとも大切です。

それは未来を無視した選択ではなく、「いまの私たちが未来も笑い続けているためには、少なくともいま子どもを作るべきではない」という話です。

5年後か、10年後か、20年後か、子どもがほしくなる時がくるかもしれませんし、来ないかもしれません。

実際、DINKsを選択した夫婦の中には、やっぱり子どもを作ったという方々もいるそうですよ。

今回の話が、夫婦で子づくりについて話し合うきっかけになれば幸いです。

なお、夫婦で話をする習慣がもともとないという方は、下記記事もご覧になってみてください。

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