心理カウンセラーを目指す人におすすめの資格7選【定番資格をまとめて解説】

この記事は約8分で読めます。

この記事では、心理カウンセラーを目指す人におすすめの資格について、臨床心理士や公認心理師と言った定番資格をまとめて解説します。「カウンセリングの資格を取りたいけど、なにからチャレンジしていいかわからない」という方はぜひ参考にしてください。

また、カウンセリングに興味があるけど、どのカウンセラーに頼んでいいかよく分からないという方は、カウンセラーが持っている資格と今回の内容を照らし合わせてみると、ある程度のレベルチェックをすることも可能です。

心理カウンセラーを目指す人におすすめの資格

それでは早速、心理カウンセラーのおすすめ資格を見ていきましょう。

公認心理師:心理系唯一の国家資格!活躍の場は未知数

公認心理士は、心理系唯一の国家資格として生まれた新しい資格です。

それまでの心理系資格は民間資格しかなかったため、唯一の国家資格として就職などに役立つことが期待されます。

ただ一方、公認心理師は有資格者のみが業務を行える業務独占資格ではなく、名称独占資格であるため実際にどこまで活躍できるのかはまだ未知数です。

すでに民間資格を取得した心理カウンセラーが多数いる現状を鑑みての対応と考えられますね。

参考:公認心理師とは|一般財団法人 日本心理研修センター

臨床心理士:心理カウンセラーの代名詞

臨床心理士は、心理カウンセラーを志す多くの人が取得を目指す、心理カウンセラーの代名詞的な資格と言えます。

心理系資格としては歴史も古く、カウンセリングルームなどの求人情報を見ると、臨床心理士資格について明記されている場合が多いです。

公認心理師との違いは、公認心理師のほうが「心の健康についての知識や情報の発信・提供を行う」ことが仕事に含まれるのに対し、臨床心理士は「心の問題への援助を行っていくうえで、知識や技術を高めるための調査や研究を行う」とされています。

研究をして見識を深めていくというニュアンスが強いようですね。

心理カウンセラーは職業倫理として、専門家としての能力を向上する責任も求められますので、臨床心理士のほうがより心理カウンセラー的と言えるかもしれません。

参考:臨床心理士とは|日本臨床心理士資格認定協会

認定心理士:心理学の基礎学力と技能取得を証明する資格

認定心理士は、心理学の専門家として最低限必要な学力と技能を持っていることを証明する資格です。

試験はなく、大学の心理学科などで単位を履修した人が申請すれば発行されます。取得を目指すというより、一定の学力を示す証明書のようなものですね。

参考:認定心理士とは|心理資格ナビ

産業カウンセラー:企業に勤める人のメンタルケアからキャリア支援まで

産業カウンセラーは、企業で働く人の精神的援助を行う専門家で、ときにはキャリア形成の支援などを行うこともある資格です。

資格取得には、産業カウンセラー養成講座を修了するか、大学院などで指定の科目を修了する必要があります。ちなみに同じく企業の相談役として活躍するキャリアコンサルタントとの主な違いは、心理的アプローチに対する専門性の高さと言えるでしょう。

なお、産業カウンセラーとして本格的に活動するうえでは、産業カウンセラー資格とあわせてその他の心理系資格を持っていると、より安心です。

参考:産業カウンセラーになるには・必要な資格・仕事内容・全国の求人|スタンバイ

学校心理士:学校をフィールドとした心理教育的援助の専門家

学校心理士は、子どもの問題だけに限らず、教員や保護者なども含めた学校生活におけるさまざまな問題に対して取り組むための資格です。

スクールカウンセラーの職業要件では本来「精神科医・臨床心理士・大学教員の免許を持つ者」とされていますが、文部科学省ではこれに準ずる者として学校心理士を規定しています。そのため、状況によっては学校心理士資格を所有するだけでスクールカウンセラーになれる可能性もあるでしょう。

しかし実際にはほとんどの学校が「臨床心理士」を求人しており、学校心理士のみでスクールカウンセラーになることは難しいようです。

ここまでに紹介した他の資格と比べると知名度などで劣る資格ですが、スクールカウンセラーという具体的な職業に直結する可能性のある資格として、今回取り上げています。

参考:学校心理士とは|一般社団法人 学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会

アートセラピスト:絵画や音楽を扱ったセラピーの専門家

アートセラピストは、絵画や音楽といった芸術を扱ったセラピーを通してクライエントの心と体を癒す専門家です。

アートセラピーに限らず、心理セラピーは日本ではあまりなじみのない分野ですが、アメリカをはじめ欧米ではポピュラーな職業で、病院によってはアートセラピストが常駐していることもあるそうです。

国内では民間資格しかないため、就職などを目指して取得するのはおすすめできませんが、カウンセラーとして知識や技術の向上を目指すうえでは非常に勉強になります。

参考:アートセラピー|Wikipedia

その他スクーリングや通信講座で取得できる資格:

スクーリング(通学)や通信講座で取得できる資格は、比較的時間の自由が効きやすく、取得までの費用も抑えられるため人気があります。

取得までの所要時間も2ヵ月から4ヵ月と短いため、これから心理カウンセラーを目指す方にとってはもっともチャレンジしやすい資格と言えるでしょう。

ただ、費用や時間が抑えられる分取得者も大変多く、知識や技術の証明には繋がりにくいため就職に役立つことはほぼありません。

わたしは実際にキャリカレの「メンタル心理カウンセラー」を受講しましたが、最低限の内容は入っていると感じました。心理カウンセラーを目指す入り口としては、決して悪くないのではないでしょうか。

心理カウンセラーの目的別おすすめ資格

ここからは、目的に応じたおすすめの資格を解説します。

心理カウンセラーとしてカウンセリングルームや企業で働きたい!

カウンセリングルームなどに勤務して、カウンセリングを専門業務として働いていきたいならやはり臨床心理士の取得が一番の近道です。

実際に求人を見てみると、多いのは以下の2通りです。

求人要項の一例
  • 臨床心理士のみ
  • 臨床心理士・精神保健福祉士・シニア産業カウンセラー・公認心理師のいずれか1つ以上

割合としては半々といったところでした。唯一の国家資格として誕生した公認心理師も、将来的には同じような影響力を持てるかもしれませんが、現場の認識としてはやはり歴史ある臨床心理士のほうがまだまだ重宝されているようです。

また、産業カウンセラーとして企業の相談役的な働き方がしたいなら、これに加えて産業カウンセラーやキャリアコンサルタントといった資格があるとより働きやすいでしょう。

医療・教育分野などで補助的に心理系スキルを活用したい!

医療分野や教育分野などで働くことを目指しており、心理学的教養を備えることにより患者や生徒との対話で自信を持ちたいという目的なら、そもそも資格を取る必要はあまりありません。

少なくとも、これからはじめて心理学の知識を身につけるという方が、いきなり高額な講座などに申し込む必要はないでしょう。

まずは数万円で受講できる通信制の資格取得を目指したり、あるいはカウンセリングに関する書籍を1冊読むだけでも十分心理学の知識を深めることはできますよ。

心理カウンセラーとして独立開業したい!

心理カウンセラーとして独立して開業したい場合は、取得する資格はなんでも大丈夫です。

心理カウンセラーには必須資格などは定められていないので、もともと「カウンセラー」を名乗るために必要な資格はありません。

もちろん知識や技能習得のために目指すのはよいと思いますが、これから勉強をするという方には、下記で紹介しているメンタルケアカウンセラーのような、通信講座で取りやすい資格をおすすめします。

実際にカウンセリングに通っていた妻の経験からすると、「カウンセラーを探すときに資格はあまり気にしなかった」そうです。あくまでも一意見ですが、こういう人もいるという参考までに。

大学で心理学を学んでいないけれど専業カウンセラーを目指したい!

臨床心理士や公認心理師といった資格を取得するには、基本的に大学や大学院で関連の分野について修了していることが条件となります。そのため、関連の学科を卒業していない場合、必然的にそれらの資格は選択肢から外れることになってしまいます。

こうした場合にどうやってカウンセラーを目指すかというと、ひとつは前述した通り独立開業という方法です。独立して開業する分には資格は必要ないので、今すぐにでも始めることができます。

しかしその前に、実践経験を積みたいと考える人もいるでしょう。カウンセリングルームなどで勤務カウンセラーとなるためにも実践経験は基本的に必須です。

その場合は、まずは無料でいいので身近な人を中心にカウンセリングをさせてもらう、というのもがおすすめです。その際には、通信講座などで格安で取得できる資格がひとつあるだけでも十分でしょう。

ただし、無料とはいえ経験の浅い状態で本格的なカウンセリングに移るのは危険です。インテーク面接の練習に徹底すると決めておいたり、精神障害の方は対象外とするなど、事前に考えておきましょう。

まとめ

今回は、心理カウンセラーを目指す人におすすめの資格と、その中から目的別のおすすめ資格を紹介しました。

心理カウンセラーに関する資格は非常に数多くありますが、その中でも仕事に繋がる資格というのは限られています。これからカウンセリングの資格を取得しようと考えている方は、ぜひ目的にあった資格を選べるようしっかり検討してみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました