「カウンセリングを受けてみたいけど、いくらぐらいが妥当な料金なのかよく分からない」「カウンセリングの料金に納得がいかない」そういった方へ向けて、今回はカウンセリング料金の平均価格を調査しました。
記事末尾には、今回調査した中で特に安かった最安値カウンセリングサービスについてもまとめていますので、ぜひあわせて参考にしてください。
カウンセリングとは
まずは、カウンセリングに関する基礎知識から解説していきたいと思います。
カウンセリングの定義
カウンセリングとは、悩みや問題を抱える相談者(クライアント)が、専門家であるカウンセラーとの対話を通じて問題の解決を目指すものです。
一般的に「カウンセリング」と言った場合、心理カウンセラーが臨床心理学的立場から助言や指導を行う心理カウンセリングを指します。
この記事でも、カウンセリング=心理カウンセリングとして解説していきます。
どういう人が受けるの?

カウンセリングを受ける人は、主にうつ病や統合失調症、気分障害などの精神障害(※)を抱える人が多いとされています。
しかし、ティーペックの提供するカウンセリングサービス「こころサポート」のシステム利用状況によると、相談者の27.5%が健常者だったそうです(上図参照)。
※精神障害について詳しくは「厚生労働省|精神障害(精神疾患)の特性(代表例)」をご覧ください。
カウンセリングの効果は?
カウンセリングの効果については、8回のセッションで50%の人が、26回で75%の人が大幅に改善されたと評価する報告があります。(参考:The Therapeutic Relationship – Part II)
最終的には75%の人が大幅な効果を実感できている一方で、それだけ継続しても25%の人――つまり4人に1人は効果を実感できていません。
上記の報告では、適切なクライアントに次の基準が求められるとしています。
- 高い自我の強さを持っている
- 動機付けに重要な高い初期不安を持っている
- 治療に集中するために初期の問題に焦点を当てている
- セラピスト(カウンセラー)と信頼関係を形成する能力を持っている
- 感情にアクセスする能力を持っている
これらを満たさない状態、つまり自我を失うほどの重篤な精神障害がある場合や、十分な動機を持っていない(治療の意思がない)場合、カウンセラーと信頼関係を形成できない場合などは、効果が期待できないと考えられます。
カウンセリング料金について
続いて、カウンセリング料金の相場を調べていきます。
対面カウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリング、VC(ビデオチャット)カウンセリング、そのほかの形態に分けて調べました。
なお内訳としては、ネット検索でヒットしたカウンセリングルームをランダムに抽出したほか、ココナラやお悩み相談室といったサービスで提供されている価格も含め、計150個ほどのデータを参照しています。
カウンセリング料金の平均・最安・最高値
対面 | メール | 電話 | ビデオチャット | |
平均価格 | 10077円 | 3481円 | 9237円 | 9557円 |
最安値 | 4800円 | 1500円 | 5000円 | 5000円 |
最高値 | 15000円 | 6000円 | 12000円 | 13800円 |
こちらが集計結果のまとめです。
対面、電話、ビデオチャットに関しては45分~60分などの最小単位を基準として、できるだけ「1回あたりの料金」に近づけるため、初回割引などは考慮していません。
またメールカウンセリングに関しては、1往復の料金を基準として算出しました。
1セッションの時間・回数はまちまちなので要確認
今回は「各カウンセラー・カウンセリングルームが用意する”最小の単位”」を元に集計したのですが、この単位にはかなり差があります。
例えば対面カウンセリングの場合、1セッションあたり45分のものもあれば、50分、60分のものもあるほか、最低でも120分からとしている場合もありました。(120分のものに関しては60分換算で集計しています)
またメールカウンセリングでは、1往復や3往復の料金を表記するものが多い中、回数無制限の月額料金制で提供しているものもあります。(最高値の6000円は月額料金です)
利用の前には、各カウンセリングの時間単位や回数がどれぐらいなのかをしっかり確認することをおすすめします。
カウンセリング料金の理由
カウンセリング料金がなぜこのような金額になるのか、その内訳などを考えてみましょう。
カウンセリング料金=開業に必要な資金+集客にかかる費用
非常に大まかな分類ではありますが、カウンセリング料金には「開業までにかかった資金」と「集客にかかった費用」が含まれています。
これは具体的にどういうことかというと、例えばカウンセラーが取得する資格の中でポピュラーなもののひとつに臨床心理士という資格がありますが、この資格を取得するためには少なくとも関連の大学を卒業して専門知識を修めなければいけません。
またそうして資格を取得した後も、カウンセリングルーム勤務でなく独立開業する場合には、ホームページを作成して集客するなどの費用が必要になるのです。
そのため格安でカウンセリングが提供されている場合、資格取得に十分な費用をかけていない可能性も考えられます。
カウンセリングは1日中提供できるものではない
またある程度料金をあげざるを得ない要因のひとつに、カウンセリングというサービスが何時間も何十時間も連続して提供できるものではないということが挙げられます。
カウンセリングに限らず、何時間も根を詰めて話し合うとパフォーマンスが落ちることは想像に難くないでしょう。
それがセンシティブな内容となればなおさらで、いくら専門家であるカウンセラーでも、立て続けに話をすれば心的負担や疲労はかなりのものになります。
日本のカウンセリングは高い?アメリカでは保険が適用される
日本に比べて、欧米ではカウンセリングがより一般的に広まっているという話があります(具体的なデータは見つけることができませんでした、ご存知の方は提供していただけると幸いです)。
この理由のひとつが、保険の適用です。日本で利用できるカウンセリングは、基本的に保険が適用されません。
ただ保険が適用されるからといってアメリカで一律3割負担になるかというとそうとも限らず、保険を通しても1セッション5000円程度かかってしまう例もあるそうです。(参考:アメリカではカウンセリングを受ける事はとても普通の事)
まとめ:最安値カウンセリング紹介
今回は、カウンセリング料金の平均価格を、対面カウンセリング、メールカウンセリング、電話カウンセリング、オンラインカウンセリングなどに分けて調査しました。
最後に、今回調査した中で特にお手頃価格でカウンセリングを提供していたサービスについて簡単にまとめますので、これからカウンセリングを受ける方はぜひ参考にしてください。(提供エリアが限られる対面カウンセリングについては紹介を省いています)
メールカウンセリング 2往復3000円|メールカウンセリング Human Relations
ベテラン産業カウンセラーが、職場での悩みを中心にメールカウンセリングにて対話してくれます。回数無制限の場合、1ヵ月15000円で利用することもできますよ。
メールカウンセリング 2往復3000円|メールカウンセリング Human Relations
電話カウンセリング 1時間5000円|日本橋のメンタル屋さん こころの居酒屋
対面カウンセリングも同価格、1時間5000円で提供されています。また関東近郊であれば、15,000円+交通費で訪問カウンセリングも対応してくれるそうです。
電話カウンセリング 1時間5000円|日本橋のメンタル屋さん こころの居酒屋
オンラインビデオカウンセリング 45分5000円|cotree(コトリー)

自分の状況や性格に合った担当カウンセラーがついてくれるので、初回面談がスムーズという声も多いサービスです。5回分のまとめ買いなら22000円なので、1回45分あたり4400円で購入することが可能ですよ。
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